副鼻腔嚢胞<鼻の病気>の症状の現れ方

 多くの場合、経過が極めてゆっくりなため、症状を自覚するのは相当進行してからです。ただし、嚢胞に感染が加わった場合、急速に発症することがあります。
 症状は嚢胞ができる部位により違います。前頭洞に発生したものでは、眉付近のはれや眼の症状が多くみられます。すなわち、眼の動きが悪くなったり、はれたり、物が二重に見えたりする症状です。一方、上顎洞に発生したものでは、眼の症状のほかに、頬の痛み、はれが現れます。

副鼻腔嚢胞<鼻の病気>の診断と治療の方法

 嚢胞が感染を起こしている時(急性増悪期)には、抗菌薬を投与します。嚢胞の根本的な治療としては手術が主体です。現在では、どこも切開せずに、鼻の穴から内視鏡を入れて手術を行う方法(ESS)が一般的です。とくに、篩骨洞、蝶形骨洞の嚢胞ではその適応となります。
 前頭洞でも内視鏡手術が多くなってきましたが、眉の下縁を切開して行う手術法もあります。上顎洞でも内視鏡手術が主体となりつつありますが、歯肉の上方を切開する手術法もあります。
 いずれの手術法も嚢胞を全部摘出するのではなく、広く鼻腔に開放しようとする手術です。入院期間は7〜10日程度です。手術後の再発率は5〜10%といわれています。