ウェゲナー肉芽腫<鼻の病気>の症状の現れ方


(1)耳・鼻・のどの症状
 70〜80%の症例は耳鼻咽喉科領域の症状で初発します。鼻の症状としては、鼻づまり、鼻漏(びろう)(膿性(のうせい))、鼻汁(びじゅう)の悪臭などで、進行すると鞍鼻(あんび)(鼻が低くなる)になります。耳の症状も30〜40%にみられ、難聴、耳だれ、耳痛などがみられます。のどの症状は10〜20%にみられ、のどの痛み、声がれなどが主な症状です。

(2)眼の症状
 約半数に眼の症状が現れます。眼がはれる、よく涙が出る、物が二重に見えるなどの症状です。

(3)その他の症状
 全身型では、発熱や体重減少のほか、皮膚症状、肺症状、腎症状などが現れることがあります。

ウェゲナー肉芽腫<鼻の病気>の診断と治療の方法

 治療の要点は、重症度に応じて薬剤を選択して完全寛解(かんかい)(病状が治まっている状態)に導き、それができれば、少量の薬剤で寛解を維持していくことです。基本となるのは副腎皮質ステロイド薬とシクロホスファミドの併用による免疫抑制療法です。両薬剤ともいろいろな副作用があるので、その副作用を予防する治療も大切です。
 これまで予後は一般に不良といわれてきましたが、早期診断、早期治療が増加するにしたがって、予後は著しく改善してきました。しかし、寛解したあとも長期の観察が必要です。