頬粘膜がん<口・あごの病気>の症状の現れ方

 主な自覚症状は腫脹(しゅちょう)(ふくらんでいる)と疼痛(とうつう)です。がん病変部の表面は潰瘍を形成したり、乳頭状になります。がんが深部へ浸潤(しんじゅん)(侵入)すると開口障害を来します。さらに進展すると、皮膚やあごの骨に浸潤します。
 また、頸部リンパ節への転移は20〜50%に認められ、その多くは顎下(がっか)リンパ節や上内頸静脈(じょうないけいじょうみゃく)リンパ節の腫大として現れます。遠隔の臓器への転移を認めることは多くありません。

頬粘膜がん<口・あごの病気>の診断と治療の方法

 初期がん(T1、T2症例)に対しては、手術あるいは放射線治療を行います。手術では、病変部を周囲の組織を含めて切除します。放射線治療では組織内照射(病変内に放射線源を埋め込んで限られたところだけに放射線を照射する)が有効です。
 進行がんでは手術を要し、がんが顎骨(がっこつ)や皮膚に進展している場合には顎骨や皮膚を含めた拡大切除が必要になります。切除後の欠損は前腕皮弁(ぜんわんひべん)、前外側大腿皮弁(ぜんがいそくだいたいひべん)、肩甲骨皮弁(けんこうこつひべん)などの遊離組織移植を行って再建します。また、頸部リンパ節への転移に対しては、頸部郭清術(かくせいじゅつ)(リンパ節を清掃する手術)を行います。5年生存率は70〜80%と比較的良好です。