赤色平滑舌とはどんな病気か



 舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる舌の表面にあるごく小さな突起(とっき)が萎縮(いしゅく)して、舌の表面全体が赤く、つるつるになった状態です(図16)。舌全体がひりひりしたり、食べ物がしみたりします。時に味覚の異常や飲み込みにくいといった症状を伴うこともあります。

原因は何か

 鉄欠乏性貧血(鉄分の不足によって起こる貧血)、悪性貧血(ビタミンB12の欠乏によって起こる貧血)、ビタミンB複合体欠乏症、シェーグレン症候群(唾液(だえき)分泌の減少による口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)、涙液(るいえき)分泌の減少による乾燥性角結膜炎(かんそうせいかくけつまくえん)などの症状が現れる自己免疫疾患のひとつ)などの全身的な病気のひとつの症状として現れます。
 したがって、赤色平滑舌のある方は、このような病気がひそんでいないか、一度検査を受けておくことが大切です。

検査と診断

 血液検査によって、まず貧血などの全身的な病気がないか調べます。もし何らかの病気が発見されれば、その治療を行います。口や目の乾燥症状が強く、シェーグレン症候群が疑われる場合は、免疫学的な血液検査や、唇にある小さな唾液腺の一部を取って組織検査をすることもあります。

治療の方法

 原因となっている病気を見つけて、それに対する適切な治療を受けることが大切です。食事と薬によって、不足している鉄分やビタミンを補給したり、舌の炎症が悪くならないようにうがい薬のアズレンスルフォン酸ナトリウム(アズノールなど)が用いられます。
 シェーグレン症候群の場合には、唾液の分泌を促す塩酸セビメリン水和物(サリグレン、エボザック)や塩酸ピロカルピン(サラジェン)が用いられることもあります。