埋伏歯<歯と歯肉の病気>の症状の現れ方

 乳歯では乳臼歯(にゅうきゅうし)が埋伏する場合がありますが、乳歯が埋伏することは極めて少なく、多くの場合は永久歯に認められます。永久歯では上下の親知らず(智歯(ちし)・第三大臼歯)、上あごの前歯および犬歯、小臼歯の順で多く、不正咬合の原因になることも少なくありません。
 一般に、埋伏歯は位置や方向の異常を伴うことが多いため、埋伏している歯が周囲の歯の根を吸収し、動揺を引き起こすなど、さまざまな障害を引き起こす場合があります。また、歯冠の一部が埋伏している場合は、歯肉と歯の間で細菌感染が生じやすく、埋伏歯周囲の歯ぐきやあごの骨に炎症を引き起こす場合もあります。

埋伏歯<歯と歯肉の病気>の診断と治療の方法

 埋伏歯の治療としては、噛み合わせや周囲の歯に悪影響を及ぼすおそれがある場合には主に抜歯が選択されますが、骨の深い位置に埋伏している場合は経過観察を続ける場合もあります。また外科的に埋伏歯の歯冠の一部を露出させ、矯正(きょうせい)装置を用いて口腔内に牽引(けんいん)誘導し、正しい位置に生やす治療を行うこともあります(図27)。