舌炎とはどんな病気か

 口内炎のなかで、その病変が主に舌に限られているものを舌炎と呼びます。原因が不明であったり、治療が不要のことも少なくないのですが、舌の病変がきっかけで全身的な病気が見つかることもあるので注意が必要です。

原因は何か

 原因不明、あるいは先天的な異常と考えられているものには、舌に多数の溝を認める溝状舌(こうじょうぜつ)、舌の後方に菱形の隆起がみられる正中菱形舌炎(せいちゅうりょうけいぜつえん)、舌の表面が地図状に白くみえる地図状舌(ちずじょうぜつ)などがあります。
 全身疾患に関連したものでは、貧血に伴って、舌が赤く平らな感じになることがあります。貧血で舌の粘膜が萎縮(いしゅく)するためです。また、出血が全身に起こりやすくなるオスラー病という病気では、点状の発赤が舌にみられます。
 猩紅熱(しょうこうねつ)や川崎病の際には、イチゴのようにぶつぶつした赤い舌がみられ、これをイチゴ舌といいます。また、口のなかで黒色の色素を産生する菌が増殖した結果、舌に黒い毛が生えたようにみえることがあり、黒毛舌と呼ばれています。カンジダが増殖した場合には、白っぽい病巣が舌に点状にみられます。

検査と診断

 舌の状態から全身的な病気や感染症が疑われる場合は、それらの病気に対する検査、治療を行います。溝状舌、正中菱形舌炎、地図状舌では積極的な治療の必要はありません。

舌炎に気づいたらどうする

 うがいなどで口腔内を清潔に保つようにしておけば問題のない場合が多いのですが、一度は医師の診察を受け、全身的な病気などがないかどうかを調べておくことが望まれます。