声帯ポリープとはどんな病気か

 声帯に生じる炎症性の腫瘤(しゅりゅう)(こぶ)で、通常片側に発生します。ポリープの大きさはさまざまで、まれに両側の声帯にできることもあります(図17)。

原因は何か

 一過性の声の乱用が原因といわれています。カラオケ、怒鳴り声、演説などの急激な発声が誘因となり、声帯粘膜の血管が破れて内出血を起こし、ポリープを形成するという説が有力です。

症状の現れ方

 声がれ(嗄声(させい))が主症状ですが、のどの違和感や発声時の違和感などの症状を示すこともあります。

検査と診断

 間接喉頭鏡検査や喉頭ファイバースコープ検査で声帯を観察し、ポリープを確認することで容易に診断できます。

治療の方法

 声帯ポリープができたばかりの時(新鮮例)は、自然に消えてなくなる可能性もあります。また、消炎薬の投与やステロイドホルモンの吸入治療により、ポリープがなくなることもあります。しかし、これらの治療に反応しない時はポリープを切除する手術が必要になります。
 手術は、一般的には入院のうえ、全身麻酔をかけ、喉頭顕微鏡下手術(ラリンゴマイクロサージェリー)として行われます。全身麻酔が不可能な場合や、入院を希望しない場合などは、外来でファイバースコープを用いて摘出することもあります。また、この手術のあとには声帯の傷の安静のために、1週間前後の沈黙期間を要します。
 声帯ポリープは悪性化はしませんが、まれにポリープのような外観のがんがあるので、摘出されたポリープは病理組織検査で、悪性化の有無をチェックします。

声帯ポリープに気づいたらどうする

 声をなるべく使わないようにして、のどの安静を心がけます。それでも2週間で改善しなければ、耳鼻咽喉科を受診してください。喉頭がんなどの他の疾患がないかどうか確かめます。