喉頭乳頭腫<のどの病気>の症状の現れ方

 乳頭腫により声帯の振動が妨げられ、声がれが起こります。徐々に症状が出ますが、声帯全体に腫瘍が広がった場合には、まったく声が出なくなることもあります。小児では放置していると腫瘍の増殖から気道狭窄(きょうさく)を起こし、呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)(ぜーぜーする呼吸音)、チアノーゼを来すこともあり、注意が必要です。
 乳頭腫自体は本来良性ですが、再発することが多く、治療に難渋することが多い厄介な病気です。なかには数十回に及ぶ手術が必要な場合もあります。また、数%の割合でがん化することもあります。

喉頭乳頭腫<のどの病気>の診断と治療の方法

 現状では確立した治療法はありません。
 現在はレーザーで蒸散(じょうさん)する治療が主流です。乳頭腫が限局した腫瘤(しゅりゅう)を形成している場合には適した治療法ですが、声帯全体に広がっている場合には、広範にレーザー照射を行うと術後の声は悪くなります。また、乳頭腫の再発に対して繰り返しレーザー手術を行うと、喉頭が瘢痕(はんこん)狭窄したり癒着(ゆちゃく)を生じ、呼吸困難を起こす場合もあります。
 他の治療法にインターフェロンの局所注入療法があり、再発を繰り返す例で劇的な効果が得られる場合があります。また、漢方療法による治療が有効であったとする報告もあります。
 手術は全身麻酔下で行うのが一般的ですが、麻酔時に気管内挿管を行う際、チューブによって声帯周囲にあった乳頭腫が播種(はしゅ)される恐れがあるので、気管内挿管を行わない特殊な全身麻酔下に行うなどの配慮が必要です。
 小児の場合、まれに思春期以降に自然消退することが報告されています。