唾液腺腫瘍<のどの病気>の症状の現れ方

 良性の腫瘍では、自覚症状がほとんどないか(このような場合は腫脹(しゅちょう)を他の人に指摘される場合が多い)、あっても、手で触るとよく動く無痛性の腫瘤(しゅりゅう)(こぶ)を自覚するのみです。最も多い良性多形腺腫は大きくなるのが非常に遅いため、何年も前から硬い腫瘤を自覚しているということもあります。
 悪性腫瘍の場合は、通常、腫瘤を自覚してから大きくなるスピードが速く、痛みや顔面神経麻痺が現れたり、放置すると頸部(けいぶ)のリンパ節転移が現れたりします。腫瘍は周囲の組織に浸潤(しんじゅん)するため、手指で腫瘤を持ち、前後上下に動かそうとしてもよく動かないのが普通です。

唾液腺腫瘍<のどの病気>の診断と治療の方法

 手術が必要です。耳下腺や顎下腺では顔面神経が問題になります。顔面神経(顔の筋肉を動かす神経)は、耳下腺のなかを通り、一部の枝は顎下腺に接しています。
 良性腫瘍では神経をよけて腫瘍を摘出することが基本ですが、悪性腫瘍では神経の合併切除の必要なことが少なくありません。神経を切除すると、顔面神経麻痺が生じます。