食道裂孔ヘルニア<食道・胃・腸の病気>の症状の現れ方

 食道裂孔ヘルニアがあるだけで自覚症状がなければ、単にヘルニア状態にあるだけで問題となりません。自覚症状や逆流性食道炎を合併して初めて、“ヘルニア症”ともいうべき病態を呈します。
 自覚症状としては(1)胸やけ、(2)胸痛、(3)つかえ感が三大症状で、これは逆流性食道炎の症状と同じです。症状をとくに強く自覚するのは夜間就眠時(とくに明けがた)、かがんで草取りなどしている時、食後しばらくした時、酒・たばこ・コーヒー・ココア・チョコレート・油ものなどを摂った時などです。

食道裂孔ヘルニア<食道・胃・腸の病気>の診断と治療の方法

 形態的変化であるため、治療は外科的手術になります。脱出している胃を腹腔内に引きもどし、開大している食道裂孔を縫縮し、逆流防止手術を追加します。食道のまわりに胃底部を全周性に巻きつけるニッセン法、亜全周性のトペー法、ドール法、噴門(ふんもん)部を正中弓状靭帯(じんたい)に縫合するヒル法などがあります。最近では腹腔鏡下にニッセン法が行われています。