胃ポリープ<食道・胃・腸の病気>の症状の現れ方

 いずれの胃ポリープにも、特有の自覚症状はありません。多くは無症状で、X線や内視鏡の検査で偶然に発見されます。大きくなった過形成性ポリープは、まれに消化管出血の原因になります。
 胃底腺ポリープは、萎縮の少ない胃酸分泌が盛んな胃粘膜に多く発生することから、過酸症状(上腹部痛、胸やけ、しゃっくり)を自覚することがあります。

胃ポリープ<食道・胃・腸の病気>の診断と治療の方法


(1)腺腫性ポリープ
 腺腫のがん化と同時に、背景となる胃粘膜が分化型腺がんの発生環境と共通するため、離れた部位のがんの合併を常に念頭においておく必要があります。1年に1回は定期的な経過観察を行い、経過観察中に増大傾向を示すもの(2cm以上)や、肉眼的形態からがんの合併が疑われる場合は、診断的治療目的で内視鏡を用いて切除することが多くなっています。
 大きくなってがん化しても、ほとんどが粘膜内がんであるため、大きさにかかわらず生命の予後は良好です。

(2)過形成性ポリープ
 小さなものは治療の必要はありません。大きさや形態の変化はまれではなく、時に自然に消えてなくなる例もみられます。また最近ではヘリコバクター・ピロリの除菌によって消失する例が報告されています。
 切除の対象になる例としては、肉眼で見てがんの合併が疑われるもの、出血性のもの、十二指腸へ落ちこむものなどがあげられます。がん化した場合でもほとんどが粘膜内がんであるため、生命の予後は良好です。

(3)胃底腺ポリープ
 過酸症状に対して酸分泌抑制薬の処方が必要になることがありますが、ポリープそのものに対しての治療は必要ありません。