薬剤起因性腸炎<食道・胃・腸の病気>の症状の現れ方

 偽膜性腸炎は、基礎疾患のある高齢者に多くみられ、抗生剤投与5〜10日後に発生する水のような下痢が主な症状です。その他の症状としては腹鳴(ふくめい)、下腹の鈍痛、腹部膨満感(ぼうまんかん)、中等度の発熱も伴いますが、血便は比較的少ないとされています。
 出血性腸炎は比較的健康な若年者に多い疾患で、かぜなどの治療のためにペニシリン系抗生剤を投与した3〜4日後に、突然の激しい腹痛と新鮮な血性下痢(トマトジュースのような便)がみられます。

薬剤起因性腸炎<食道・胃・腸の病気>の診断と治療の方法

 抗生剤などの薬剤によって引き起こされる病気なので、原因薬剤の中止が治療の基本です。偽膜性腸炎ではディフィシル菌に著しい効果を示すバンコマイシンやメトロニダゾールなどが使われます。出血性腸炎では抗生剤の中止と対症療法だけで急速に症状が改善します。