毛巣瘻<直腸・肛門の病気>の症状の現れ方

 肛門後方から仙尾部の正中線上に腫脹(しゅちょう)・硬結、疼痛、排膿が現れます。近医で切開排膿術を受けることが多く、典型例では瘻孔から毛髪が出ることがあります。痔瘻(じろう)とは、肛門管との連絡が見当たらないことから区別できます。

毛巣瘻<直腸・肛門の病気>の診断と治療の方法

 根治的には外科的切除が原則です。術後に縫合創(そう)(傷)が開いたり、再発する頻度が15〜20%と高いので、術後の予防がポイントになります。切除後の再発予防に、局所の剃毛(ていもう)や永久脱毛、除毛クリームの使用なども行われています。
 手術は瘻孔切除と創縫合が基本ですが、創が治りにくいので、皮膚を縫う場合に次のような工夫がされています。
(1)切除単純閉鎖法
(2)Z型筋皮弁(きんひべん)形成術、皮膚のW型形成術
(3)皮膚のローテーション・フラップ法
(4)造袋術(ぞうたいじゅつ)(創底と皮膚の縫合をして開放創とする)