クローン病に伴う肛門病変<直腸・肛門の病気>の診断と治療の方法

 肛門病変に対しては、腸管を休めるような栄養療法(成分栄養剤)、薬物療法(副腎皮質ホルモン、サラゾスルファピリジン、メサラジン、免疫抑制剤)などの保存的療法を優先します。これによって病変および症状の改善が認められない場合には、インフリキシマブ注射や白血球除去療法、外科的治療(切開、シートン法)を検討します。
 裂肛は、クローン病の治療を含む保存的治療で満足すべき成績が得られます。単純型低位筋間痔瘻(ていいきんかんじろう)は、瘻管(ろうかん)開放術や瘻管くり抜き法を行います。瘻管が複雑な時は、瘻管開放術やシートン(紐(ひも)通し法)を組み合わせます。シートン法は、痔瘻を単純な型にしたり、うみが出やすくするもので、数年にわたってゴムやシリコン紐を入れておくこともあります。
 保存療法や手術で改善せず、腹部病変や肛門病変が複雑な時は、一時的に人工肛門を作ることもあります。