B型慢性肝炎<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の症状の現れ方

 一般に肝炎の症状としては食欲低下や悪心(おしん)などの消化器症状、倦怠感(けんたいかん)、黄疸(おうだん)が主なものですが、急性肝炎と異なり、慢性肝炎では徐々に肝臓が破壊されていくため自覚症状が出ないことがほとんどです。ただし、キャリアのなかでも肝炎が急速に進行(急性増悪(ぞうあく)、劇症化(げきしょうか))することがあり、このような場合には自覚症状が出現しますので注意が必要です。
 また、進行した肝硬変になると腹水が貯留して腹部膨満感が出現したり、黄疸が認められることがあります。また、アンモニアが高値になると肝性脳症(かんせいのうしょう)が出現します。

B型慢性肝炎<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の診断と治療の方法

 慢性肝炎の治療としては、抗ウイルス療法、肝庇護療法(かんひごりょうほう)、免疫賦活療法(めんえきふかつりょうほう)があります。
 B型慢性肝炎は、肝細胞で増殖するHBVが免疫細胞の標的となって発症するため、標的となるHBVを抑え込むことが重要であり、それを目的とした治療が抗ウイルス療法です。
 一方、免疫細胞による肝細胞への攻撃を緩和し、肝細胞壊死を防ぐことを目的として、肝庇護療法が行われます。
 その他、免疫賦活療法は、宿主のHBVに対する免疫応答を賦活化(活力を与えること)して、HBe抗原のセロコンバージョン(コラム)とその後のウイルス増殖抑制を目標とする治療です。