肝嚢胞<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の症状の現れ方

 多くは無症状です。大きくなれば、腹部腫瘤(しゅりゅう)の自覚、腹部膨満感(ぼうまんかん)、腹部鈍痛、胃部の不快感、吐き気などが現れることがあります。
 嚢胞内に感染が起これば、発熱、腹痛など肝膿瘍(かんのうよう)に似た症状を示します。嚢胞内に出血すれば、急激な腹痛やショック状態を起こすこともあります。腫瘍性や寄生虫性肝嚢胞では、病気の進行に応じて、前記の症状に加えて黄疸(おうだん)、浮腫などが現れます。

肝嚢胞<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の診断と治療の方法

 先天性肝嚢胞で症状がない場合は、定期的に検査するだけで、とくに治療を必要としません。圧迫症状が強い場合や感染、出血、破裂などの合併症を起こした場合は治療が必要です。
 通常の場合、嚢胞を超音波で観察しながら、経皮的に細い針を穿刺(せんし)し、内容液を排液します。その後、嚢胞壁の細胞をアルコールやミノサイクリン(ミノマイシン)で死滅させることで治療できます。経皮治療の対象とならない場合は、開腹または内視鏡的に手術を行います。
 炎症性、腫瘍性、寄生虫性の肝嚢胞では、原因に応じた治療が必要になります。