腎硬化症<腎臓と尿路の病気>の症状の現れ方

 良性腎硬化症は、自覚症状を伴わない場合が少なくありません。初期の症状は高血圧に伴う頭痛や動悸、肩こり程度です。しかし、腎臓の機能が低下し腎不全を呈した場合には、むくみや倦怠感、食思不振、貧血、息切れなど、いわゆる“尿毒症(にょうどくしょう)”の症状が出現します。
 悪性腎硬化症は、急激な血圧上昇により、腎臓機能の急激な悪化とともに、頭痛、嘔吐(おうと)などの症状や、時にはけいれん発作や意識障害、うっ血性心不全、眼底出血による視力障害など全身にわたるさまざまな臓器症状が出現します。適切な治療を行わないと生命に関わることになります。

腎硬化症<腎臓と尿路の病気>の診断と治療の方法

 良性腎硬化症では、まず高血圧の治療が中心となります。2009年高血圧治療ガイドラインでは、腎臓病症例で13080mmHg未満と厳格なコントロールを推奨しています。まずは、食事療法(減塩食1日6g以下)や適度な運動療法など、日常の生活習慣を改善します。それでも目標に達しない場合は、降圧薬による薬物療法を併用します。
 一般に腎機能低下は慢性に進行し、その度合いにより蛋白制限などの腎臓病食や腎不全に対する治療を行い、尿毒症を呈した場合は透析(とうせき)療法が必要となります。
 悪性腎硬化症の場合は、血圧コントロールとともに全身管理が必要で、一般に入院安静とします。降圧療法は、内服薬だけでは効きにくいので多くは注射薬を使用し、経過により透析療法も含めた治療を行います。