尿管腫瘍<腎臓と尿路の病気>の症状の現れ方

 肉眼的血尿(目で見てわかる血尿)が多く、尿路閉塞を起こすと水腎・水尿管症が生じ、軽度の腰背部・側腹部鈍痛が現れます。
 膀胱がん経過観察中にCTまたは静脈性腎盂造影を行って発見されることもあります。また、尿管結石のような激しい痛みを伴うことは少ないので、ほかの病気の精密検査中や検診・人間ドックなどで偶然発見されることもあります。

尿管腫瘍<腎臓と尿路の病気>の診断と治療の方法

 転移がない場合は、腎および尿管すべて(尿管口までを含めて)を摘出する腎尿管全摘除術を行います。悪性度が低く表在性の尿管がんに対しては、尿管鏡による切除も試みられています。転移はリンパ節・肺・肝・骨などに認めます。
 初診時に、すでに転移のある進行がんの場合や、術後転移が生じた場合には、膀胱がん治療の場合と同様にGC療法(ゲムシタビン、シスプラチン)やM‐VAC療法(メソトレキセート、ビンブラスチン、アドリアマイシン、シスプラチン)に代表される多剤併用化学療法を行います。これは1コース3〜4週間の治療で、3〜4コース行います。骨髄(こつずい)抑制(白血球・赤血球・血小板の低下)、吐き気・嘔吐、脱毛、末梢神経障害などの副作用があります。
 奏効率(完全または部分的に効果のあるもの)は50〜60%ですが、完全に寛解(かんかい)してもまた再発する可能性のあることがこの治療法の問題点です。