神経因性膀胱<腎臓と尿路の病気>の症状の現れ方

 頻尿(ひんにょう)、尿失禁、排尿困難(尿が出にくい)、時には尿閉(膀胱内に尿はあるが、出すことができない)などの症状があります。原因となる病気によって排尿障害の症状や程度はさまざまで、無症状のこともあります。
 また、排尿をコントロールする神経は排便や性機能にも関与しているため、排便の異常や性機能障害(インポテンツ)を伴う場合もあります。排尿障害から膀胱炎腎盂腎炎(じんうじんえん)などの尿路感染症を起こし、それが原因で腎機能障害を来すこともあります。

神経因性膀胱<腎臓と尿路の病気>の診断と治療の方法

 まず原因に対する治療が行われます。それによってよくなることもありますが、原因が明らかになっても神経因性膀胱そのものは、なかなか改善しない場合もあります。
 排尿障害に対しては、下腹部を圧迫したり叩いたりして膀胱を刺激することで排尿を試みます。それでも無効な例では、患者さん自身で1日4〜5回導尿する「間欠的自己導尿法(かんけつてきじこどうにょうほう)」が行われます。
 この方法は、膀胱機能の回復や、膀胱炎など持続的導尿の合併症予防に有効であるともいわれており、病院で指導を受けて修得します。
 間欠的自己導尿法ができない場合には尿道カテーテルという管を留置しますが、その場合は尿路感染症、尿路結石などの合併症の可能性があります。
 薬物療法も行われ、塩酸オキシブチニン(ポラキス)、塩酸プロピベリン(バップフォー)、塩酸イミプラミン(トフラニール)、臭化ジスチグミン(ウブレチド)、ウラピジル(エブランチル)などを用います。
 手術療法が考慮される場合もあり、膀胱拡大術、尿道周囲コラーゲン注入術・スリング手術、経尿道的手術などが行われます。