陰嚢水腫、精索水腫<男性生殖器の病気>の症状の現れ方

 通常は陰嚢水腫では陰嚢に、精索水腫では陰嚢上部か鼠径部に痛みを伴わない腫脹(しゅちょう)(はれ)を認めます。硬くなく弾力性に富み、ペンライトなどで光を当てると光が透(す)けて見えます。
 交通性陰嚢水腫の場合は、大きさが時間帯や日によって大きく異なるのが特徴です。朝よりも、立位で腹圧が長時間かかった午後のほうが大きくなります。外鼠径ヘルニアの場合はやや硬く、ペンライトを当てても透けては見えません。水腫かヘルニアかを区別するには超音波検査が有効です。
 陰嚢あるいは鼠径部がはれて、おなかを痛がる時は嵌頓(かんとん)ヘルニア(おなかの外に出てきた腸がもどれなくなった状態)の可能性があるので、至急専門医(外科、泌尿器科)の診察を受けましょう。

陰嚢水腫、精索水腫<男性生殖器の病気>の診断と治療の方法

 大人の場合は、なかの液体を注射器で吸引することもありますが、効果は一時的で、またたまってきます。根本的に治すには、手術で水のたまった袋(鞘膜)を切除する必要があります。大人の場合、通常は腰椎(ようつい)麻酔で行い、3〜5日の入院になります。そのほか、麻酔下で硬化剤を注入する方法もありますが、交通性が疑われる場合は腹腔内へもれ出る可能性があるので行いません。
 小児では、2〜3歳までは自然治癒の可能性が高いので経過観察します。内容液の吸引は疼痛を伴い、根本的な解決にはならないのですすめられません。3〜4歳以降では、大きくなって本人が気にしたり歩きづらい場合には手術を行います。手術は全身麻酔下で、大人と同様に袋(鞘膜)を切除しますが、交通性のことが多いので陰嚢ではなく鼠径部で切開して、袋も閉鎖し、鼠径ヘルニアを予防します。