陰茎がん<男性生殖器の病気>の症状の現れ方

 通常、陰茎にできた痛みのない腫瘤(しゅりゅう)(おでき)として発症しますが、進行すると痛みや出血なども生じてきます。包茎を伴っていることが多く、包皮内の亀頭(きとう)部にできやすいので、外からは気づくのが遅れることもよくあります。典型的なものは表面が不整なごつごつした外観の塊で、潰瘍を伴っている場合もあります。感染を伴うことも多く、膿性(のうせい)または血性の分泌物がみられます。
 鼠径部(そけいぶ)(大腿の付け根)のリンパ節のはれが多くみられます。がんが転移している場合もありますが、感染によるはれが多いようです。皮膚から発生しても、進行して陰茎の海綿体や尿道にまでがんが広がれば、排尿の異常を来すこともあります。

陰茎がん<男性生殖器の病気>の診断と治療の方法


(1)手術
 がんが陰茎と鼠径部のリンパ節まででとどまっている場合には、手術で摘出します。全身麻酔で病変から約2cm離れた部位で正常の陰茎を切断し、新たに尿の出口を形成します。根元から切断する場合は尿の出口が女性と同じような位置にくるので、座って排尿するようになります。
 転移が疑われれば、鼠径部のリンパ節も同時に摘出します。はれていなくてもリンパ節を摘出し転移の有無を調べることもありますが、後遺症として下肢のむくみが残ることが多いようです。

(2)放射線療法
 初期のがんに対しては手術と同じように有効ですが、亀頭を越えて広がっているような場合には、放射線だけで完全に治すことはできません。手術のあとに残ったがんを消滅させるために補助的に使用される場合があります。

(3)化学療法
 がんが他の臓器に転移しているような場合、および手術で切除していても目に見えないがんが残っている危険性がある場合の再発予防として、抗がん薬で全身的な治療をすることがあります。ブレオマイシン、シスプラチン、メソトレキセート、ビンクリスチンという4種の抗がん薬が有効であるといわれ、これらのいくつかを組み合わせて使用します。