無痛性甲状腺炎<内分泌系とビタミンの病気>の症状の現れ方

 動悸(どうき)、暑がり、体重の減少などの甲状腺機能亢進症の症状が、比較的短期間に認められるようになり、受診する例が多いようです。甲状腺機能亢進症の5〜10%くらいが無痛性甲状腺炎です。
 症状が比較的軽度であること、病気で悩む期間が短いこと、眼球突出などの眼症状はないことなどがバセドウ病との違いですが、紛らわしいのでしばしば誤診されていました。しかし、バセドウ病では治療しないと甲状腺ホルモンは低下しないのに対して、無痛性甲状腺炎の甲状腺機能亢進症は一過性で、治療しなくても正常化するので、治療法はまったく異なり、両者の区別は重要です。

無痛性甲状腺炎<内分泌系とビタミンの病気>の診断と治療の方法

 甲状腺から血液中にもれ出てしまった甲状腺ホルモンを減らす治療法はありません。動悸や手の震えなどの症状が強い時は対症療法としてβ(ベータ)遮断薬を使い、過労を避けるようにして甲状腺ホルモンが低下するのを待ちます。