先天性甲状腺機能低下症<内分泌系とビタミンの病気>の症状の現れ方

 甲状腺ホルモンは、新生児期から乳幼児期にかけては脳の発育に必須であり、これが不足すると知的発達の障害を来します。また、甲状腺ホルモンは骨、肝臓など、体の多くの臓器・組織の機能を維持するのに重要です。そのため、生まれた時から甲状腺ホルモンが不足していると、知的障害のほか、活動性の低下、低体温、心拍数の減少・心機能の低下、遷延性黄疸(せんえんせいおうだん)、哺乳(ほにゅう)不良、体重の増加不良などの症状を示します。
 新生児期に発見されて治療を受けないと、知的障害や低身長などの成長発達障害を示します。この状態になったものはクレチン病と呼ばれ、治療しても完全には正常になりません。したがって何よりも、早期の診断と適切な治療開始が必須になります。

先天性甲状腺機能低下症<内分泌系とビタミンの病気>の診断と治療の方法

 甲状腺ホルモンの服用だけで大丈夫です。甲状腺機能低下症の臨床症状が出る前に治療が開始されれば、知能に関しても正常な甲状腺機能をもつ子どもと変わりなく育つことがわかっています。