クッシング症候群<内分泌系とビタミンの病気>の症状の現れ方

 最も特徴的な症状は、手足が細くなってもおなかは太り、顔はむくんで赤ら顔になることです。また、腹部、太ももに赤紫色の皮膚の亀裂が生じることがあり、皮膚は軟らかく、あざができやすくなります。顔にはにきびが目立ち、男性では性欲の減退やインポテンツ、女性では月経異常やひげが生えたりします。このほか、高血圧糖尿病も合併します。

クッシング症候群<内分泌系とビタミンの病気>の診断と治療の方法

 原因になっている下垂体腫瘍、あるいは副腎腫瘍を手術で取り除きます。この場合、腫瘍からホルモンがたくさん出ていると、正常な副腎は、休んで小さくなってしまっています。正常な副腎のはたらきが回復するにはかなりの時間がかかるため、手術のあと、数週間〜数カ月間にわたって副腎皮質ホルモン薬を補充する必要があります。下垂体腫瘍が原因のクッシング病の場合、しばしば腫瘍を完全に取り除けないことがあります。この場合は、下垂体に対して放射線療法を追加します。
 薬物による治療は、現在のところあまり有効なものはなく、補助的な治療として用いられています。
 異所性ACTH症候群の場合は、原因になっている腫瘍の治療を行います。