急性副腎不全(副腎クリーゼ)<内分泌系とビタミンの病気>の症状の現れ方

 多くの患者さんで、全身の倦怠感(けんたいかん)、食欲不振、易(い)疲労感(疲れやすい)、脱力感などが前兆として認められます。その後、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの腹部の症状や発熱が現れ、急速に脱水症状、血圧低下、意識障害、呼吸困難など重い症状へと進みます。適切に対処しなければ、命に関わります。いずれの症状も副腎疾患に特徴的な症状ではなく、おなかの病気と間違われることがあります。また、症状が急速に進行するため重症になりやすく、注意が必要です。
 すでに慢性副腎皮質機能低下症と診断されていたり、長期間副腎皮質ステロイド薬を服用していて最近中断した患者さんに前兆と思われる症状が現れた時は、急性副腎不全を疑い、検査と適切な処置をする必要があります。

急性副腎不全(副腎クリーゼ)<内分泌系とビタミンの病気>の診断と治療の方法

 急速に悪化する病気なので、急性副腎不全が疑われた場合は、測定に時間がかかるホルモンの検査結果を待たずに治療に取りかかります。塩分とブドウ糖を含む補液と副腎皮質ホルモン薬の点滴投与で、すみやかに改善します。