低カリウム血症<内分泌系とビタミンの病気>の症状の現れ方

 カリウムの低下で障害を受けやすいのは、筋肉(骨格筋や心筋)、消化管、腎臓です。実際に現れる症状としては、軽症であれば脱力感や筋力低下など骨格筋の症状、悪心(おしん)、嘔吐、便秘など消化管の症状、そして多尿、多飲など腎臓の症状が主体ですが、重症の場合は四肢麻痺(ししまひ)、呼吸筋麻痺、不整脈、腸閉塞(ちょうへいそく)などに至ります。

低カリウム血症<内分泌系とビタミンの病気>の診断と治療の方法

 治療の原則は、原因になっている状態を改善することです。対症療法としてカリウムの補充も行われます。軽症の場合は、まずカリウムを多く含む食事(野菜や果物)がすすめられ、さらに経口カリウム製剤の内服が加えられます。重い低カリウム血症や経口摂取が不可能な場合には点滴により補充されますが、急激な血中カリウム値の上昇も逆に危険なので、時間をかけて慎重に投与されます。
 また、場合によっては尿からのカリウム排泄を抑える薬(スピロノラクトン)を服用します。この薬は、副腎皮質ホルモンのうちの鉱質コルチコイド(アルドステロン)の作用を阻害する薬で、副腎疾患や甘草が原因の低カリウム血症にはとくに有効です。