ビタミンA過剰症<内分泌系とビタミンの病気>の症状の現れ方

 ビタミンAの1日所要量は成人で1800〜2000国際単位ですが、大量に摂取した場合の急性中毒としては、悪心(おしん)、嘔吐(おうと)や頭痛といった脳圧亢進(のうあつこうしん)症状のほかに、皮膚の剥離(はくり)や顔面の紅潮が生じます。慢性中毒としては、体重の減少、食欲不振、四肢の疼痛(とうつう)性腫脹(しゅちょう)、頭蓋骨の変形、微熱、脱毛、甲状腺機能低下(こうじょうせんきのうていか)や肝障害などさまざまな症状がみられます。
 また、ビタミンAの副作用として催奇形性(さいきけいせい)が知られており、妊娠初期(1〜3カ月)や妊娠を希望する女性は注意する必要があります。
 とくにビタミンAによる奇形の発症率は、1日あたりの摂取量が5000国際単位以上で1・3%、1万5000国際単位以上で3・0%という報告があるので、妊婦の1日のビタミンA摂取量は、多くとも5000国際単位以内にとどめることが望まれます。