糖尿病の基礎的理解<代謝異常で起こる病気>の症状の現れ方

 1型糖尿病は急激に発症し、ケトアシドーシス(インスリン不足により糖質の利用ができなくなり、脂肪が分解・利用されるため、ケトン体が生産されて血液が酸性になること)になりやすいタイプです。しかし、ゆっくりと進行する1型糖尿病もあります。一方、2型糖尿病はゆっくりと発症し、いつから糖尿病になったのかわからないこともあります。
 高血糖による症状としては、口渇(こうかつ)、多飲、多尿、多食、体重減少、体力低下、易(い)疲労感、易感染などがあります。尿に糖が多量に排泄され、その甘い匂いで発見されることもあります。ケトアシドーシスでは、著しい口渇、多尿、体重減少、倦怠感(けんたいかん)、意識障害などのほかに、消化器症状(悪心(おしん)・嘔吐、腹痛)が特徴的です。とくに、呼吸は深くゆっくりしたクスマール呼吸となり、甘酸っぱいアセトン臭があり、最終的には昏睡を来します。
 高血糖高浸透圧(こうけっとうこうしんとうあつ)症候群では、著しい口渇、倦怠感を訴え、著しい脱水、ショックのほか、神経症状(けいれん、躁(そう)症状、振戦(しんせん)など)などがみられ、最終的には昏睡(こんすい)を来します。

糖尿病の基礎的理解<代謝異常で起こる病気>の診断と治療の方法

 1型糖尿病では、生涯にわたるインスリン治療が必要になります。2型糖尿病では、過食や肥満、運動不足などの生活習慣の乱れを、食事療法や運動療法で改善することで血糖値は低下します。食事療法や運動療法のみで不十分な場合には、インスリン分泌を刺激する薬剤やインスリン抵抗性を改善する薬剤、ブドウ糖の吸収を遅らせる薬剤が必要になります。詳しくは、各項目を参照してください。