糖尿病腎症<代謝異常で起こる病気>の症状の現れ方

 当初は無症状です。腎症が進んで蛋白尿が高度になると低蛋白血症となり、浮腫が起こってきます。浮腫は、全身、とくに下肢にみられます。水分貯留が高度になり、胸水や腹水が生じると、体を動かす時の息切れや胸苦しさ、食欲不振や腹満感が現われてきます。
 腎不全期には、貧血のため顔色が悪くなり易(い)疲労感が現れ、尿毒症のため吐き気あるいは嘔吐もみられます。低カルシウム血症のために筋肉の強直(きょうちょく)や疼痛がみられることもあります。腎不全末期になると、肺水腫(はいすいしゅ)・心不全のため、浮腫や息切れ、動悸(どうき)がひどくなり、出血傾向、手の震え、意識混濁などの尿毒症症状が現われてきます。

糖尿病腎症<代謝異常で起こる病気>の診断と治療の方法

 何よりも腎症の発症を予防するために、良好な血糖コントロールが重要です。早期腎症の早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。厳格な血糖コントロールと血圧管理は、尿中アルブミン排泄量を減少させます。
 高血圧合併例では食塩は6g未満日とします。腎糸球体高血圧(じんしきゅうたいこうけつあつ)を改善するアンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬がすすめられます。
 血圧は13080mmHg未満を目標とし、蛋白尿が1g日以上の場合には12575mmHg未満を目標とします。
 第3期(顕性腎症期)や第4期(腎不全期)になると、食事中の蛋白制限が重要で、蛋白質摂取量は第3期では0・8〜1・0gkg日、第4期(腎不全期)では0・6〜0・8gkg日とします。