小児糖尿病<代謝異常で起こる病気>の症状の現れ方

 1型糖尿病の症状の現れ方は急激です。肥満していない子どもが急激にやせてくる、水をよく飲む、トイレが近くなった、夜尿が増えた、などの症状が多くみられます。
 2型糖尿病は、大人と同じく無症状です。そのため、学校検尿が毎年1回行われています。
 もちろん、肥満児が急激にやせてきて、2型糖尿病と診断される例もあります。この典型例が一般にペットボトル症候群といわれているもので、清涼飲料水ケトーシスとも呼ばれます。一度に大量の単糖類がとられた時、体内での糖代謝がうまくいかなくなり、一見1型糖尿病のように急激なケトアシドーシス(異常な高血糖と腹水と、対内にケトンが産生される状態で、何らかの意識障害を伴うことが多い)で発症してくるタイプです。

小児糖尿病<代謝異常で起こる病気>の診断と治療の方法


(1)1型糖尿病の治療法
 インスリン製剤による治療を行います。インスリン製剤の種類は超速効型、速効型、中間型、混合型、持続型などがあり、注入器も詰め替えタイプ、使い捨てタイプなどいろいろあるので、自分の生活に合わせたインスリン製剤を選ぶことができます。
 小児期は、1日に混合型インスリンを2回注射し、必要に応じて速効型を注射することでほぼ対応できます。学童期になり学校で注射できるようになれば、速効型ないし超速効型の食前3回注射に、睡眠前の中間型1回注射というやり方が最も生活に合わせやすい方法です。昼食時に注射ができなければ、できるようになるまでの間、朝食時に混合型を使用していくこともできます。
 中学生以上になれば、速効型ないし超速効型の食前3回と、睡眠前の中間型ないし持続型溶解インスリン1回注射のやり方が、最も生活に合わせやすい方法となります。
 インスリン注射のやり方は、自分の生活に合った方法を主治医といっしょに考えていくことが最も大切です。インスリン注射の受け入れ、インスリン注射の効き方、食事内容と食事時間など個々に違いがあるので、無理のない方法を見つけて血糖コントロールを良好にしていくことが最も大事なこととなります。

(2)2型糖尿病の治療法
 食後高血糖だけの状態か否か、内因性インスリンの分泌能がまだ保持されているかいないか、または肥満しているかどうかで経口血糖降下薬の使い分けをします。