糖尿病の状態はさまざまであり、患者さんそれぞれの病態・病期に合わせた治療が行われます。
 たとえば、小児に多い1型糖尿病では最初からインスリン治療が必要ですが、成人に多い2型糖尿病では食事療法、運動療法が中心になります。また、ほかの病気に伴って起こる糖尿病の場合は原因になった病気の治療が必要です。
 治療の効果や合併症の進行状況によって、治療法を修正することもあります。
 糖尿病の治療については、最近、『糖尿病治療ガイド』(日本糖尿病学会編、文光堂発行)、『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン』(日本糖尿病学会編、南江堂発行)などのガイドラインが作成されています。これは、科学的根拠に基づいた医療(EBMと呼ばれる)を実践し、良質かつ均質な医療サービスを提供するためのものです。
 本項ではまず、2型糖尿病の治療を最初に述べ、つづいてインスリンをきめ細かく使用する必要がある1型糖尿病の治療について解説します。