巨赤芽球性貧血<血液・造血器の病気>の症状の現れ方

 貧血は徐々に進むことが多いため、体が順応して初期には明らかな貧血症状がみられないこともあります。一般的な貧血症状(動悸(どうき)、息切れ、易(い)疲労感、全身の倦怠感(けんたいかん)、頭重感、顔面蒼白など)に加えて、消化器症状として舌の表面がツルツルになり(舌乳頭萎縮(ぜつにゅうとういしゅく))、痛みを伴うハンター舌炎や、味覚低下、食欲不振、悪心などのほかに若年者での白髪もみられます。
 さらに、ビタミンB12の欠乏では、四肢のしびれなどの知覚障害と歩行障害などの運動失調(亜急性連合脊髄変性症(あきゅうせいれんごうせきずいへんせいしょう))や興奮、軽い意識混濁などの精神障害を来すこともあります。

巨赤芽球性貧血<血液・造血器の病気>の診断と治療の方法

 ビタミンB12は食事から容易にとることができるため、特殊な食事をしていないかぎり原因の大部分は吸収の問題です。通常は、ビタミンB12を注射か点滴で、最初の2週間は連日(または週2〜3回)投与し、そののち維持療法として2〜3カ月に1回投与しますが、最近では経口投与の有効性も報告されています。根本的に治すことができないため、終生にわたって定期的な補充が必要ですが、補充することにより症状の改善は可能で、予後は良好です。
 葉酸欠乏の場合は、原因に対する治療(禁酒など)と葉酸の経口投与による補充療法を数週間続ければ改善しますが、摂取不足や妊娠による需要の増大による欠乏の場合は、平素から葉酸を多量に含む食品(ホウレンソウなどの葉物の野菜や果物、豆類、レバー)をとることが大切です。また、葉酸は熱に弱いため、調理法にも気をつける必要があります。