本態性血小板血症<血液・造血器の病気>の症状の現れ方

 血小板増加に伴う血栓(血管内での血の塊)症状を示す場合と、出血症状を示す場合とに大きく分けられます(表14)。約1割程度の症例で出血症状と血栓症状の両方がみられます。一方、無症状の場合も、めずらしくありません。
 出血症状があっても、脳出血などの重い合併症を起こすことはまれですが、血栓症状があると、時に心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞(のうこうそく)のような重大な合併症を起こすこともあります。
 急性期への進展はまれですが、進展した場合には出血症状や貧血症状(動悸・息切れ・全身のだるさなど)、感染症状(発熱など)が現れます。

本態性血小板血症<血液・造血器の病気>の診断と治療の方法

 血小板数のコントロールと血小板のはたらきを抑える治療が主となり、症状、年齢に応じて選択します。無症状で、血小板数がそれほど多くない場合には、無治療で経過を観察することもあります。

(1)抗血小板薬
 血栓症の予防のために使用されます。アスピリン(バイアスピリン)、チクロピジン(パナルジン)が主として使われます。

(2)経口抗がん薬
 血栓による重大な合併症を起こす危険性が高い例や、血小板数が著しく高い(主に100万〜150万μl以上)例が対象となります。血小板数のコントロールを目的として、ハイドロキシウレア(ハイドレア)、ブスルファン(マブリン)などが使用されます。