多形(滲出性)紅斑、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死融解症<皮膚の病気>の症状の現れ方

 円形の紅斑は二重の輪郭(りんかく)を示し、辺縁が少し盛り上がり、中央がくぼんだ標的の形をしたものや、平らなもの、紅斑の上に水疱(すいほう)やびらんを伴うものなどがあります(図6)。
 スティーブンス・ジョンソン症候群では、高熱とともに多形紅斑様の発疹が現れ、水疱・びらんを伴います。眼、口、陰部などの粘膜にも高度のびらんがみられます(図7)。皮膚のびらんが体表面積の10%未満であればスティーブンス・ジョンソン症候群、10%を超えると中毒性表皮壊死融解症と呼ばれます。

多形(滲出性)紅斑、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死融解症<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 多形紅斑では、薬剤が原因であれば疑わしい薬剤を中止するだけで快方に向かいます。病理検査の結果、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死融解症の早期であれば、十分量の副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド薬の点滴注射や血漿交換療法(けっしょうこうかんりょうほう)が行われます。すでに広範囲の皮膚がびらんの状態であれば、重症のやけどに準じた治療になります。
 死亡率はスティーブンス・ジョンソン症候群で6・3%、中毒性表皮壊死融解症では21・6%に達します。失明を含む眼の後遺症を残すことがあり、重大です。