慢性色素性紫斑とはどんな病気か

 多くの場合中年以降にみられる下肢の点状出血、毛細血管拡張、褐色調の色素沈着で慢性の経過をたどります。やや男性に多くみられます。臨床症状によりシャンバーグ病、マヨッキー(血管拡張性環状紫斑(かんじょうしはん))、紫斑性色素性苔癬様(たいせんよう)皮膚炎の3型に分けられています。

原因は何か

 真の原因は不明ですが、微小循環障害と血管壁の弱さが関係するようです。時に高血圧静脈瘤(じょうみゃくりゅう)を合併し、これらは静脈圧の亢進が要因と推定されます。

症状の現れ方

 基本的には下腿に多数の点状紫斑が生じ、徐々に進行して大小の紅褐色の色素斑になります。繰り返すうち、下腿、大腿、腰臀部(ようでんぶ)へと拡大していきます。全身症状は伴わず、かゆみはないことが多いようです。
 シャンバーグ病では、斑と斑の間に拡張した静脈あるいは静脈瘤の存在が認められることがあります。

検査と診断

 出血性素因のスクリーニングテストではとくに異常をみることはありません。毛細血管の抵抗力が弱まっているのが認められますが、年齢的条件を加味する必要があります。病変部は明らかな色素の沈着を残すので、診断は比較的容易です。

治療の方法

 根治的な治療法は今のところありません。対症療法的に血管強化薬、止血薬、抗プラスミン薬などが使われます。副腎皮質ステロイド薬の外用が有効なことがあります。
 長時間の歩行や立ち仕事を避けます。静脈瘤を伴う例には弾力包帯、弾力ストッキングをすすめます。慢性かつ進行性で一進一退を繰り返し難治性ですが、自然軽快もありえます。

慢性色素性紫斑に気づいたらどうする

 病気を正しく把握するためにも、医療機関(皮膚科)で相談してみることをすすめます。