胼胝腫(たこ)とはどんな病気か

 皮膚の下に骨などの硬いものがある部位に生じる限局性の角質増殖です。角質の増殖が皮膚の表面に向かい、自覚症状が乏しいという特徴があります。

原因は何か

 一定部位に長期間、間欠的に外力や摩擦(まさつ)などの機械的刺激が加わることにより生じてきます。足の骨の解剖学的異常、歩行の異常、窮屈(きゅうくつ)な靴やサンダルなどにより、足の一定部位に加重がかかることが誘因になります。スポーツ、職業、座る習慣(正座)などが原因になることもあります。

症状の現れ方

 外力や機械的刺激が加わる部位に淡黄色・扁平(へんぺい)のやや楕円形の隆起した角質増殖性局面ができてきます。好発部は足底(とくに中足骨骨頭(ちゅうそくこつこつとう)付近)、足背、手のひらなどです。


 表面は淡黄色ですが、二次的に汚染されたり出血すると、褐色ないし赤色〜黒灰色にもなります。軽い圧痛があり、亀裂(皮膚のひびわれ)が生じると痛みが強くなります(図19)。

検査と診断

 慢性的に外力や機械的刺激が加わる部位に、限局性の角質増殖が生じることから診断を確定します。病理組織学的検査では、緊密な角質肥厚がみられ、部分的に不全角化(ふぜんかくか)(角質細胞に核が残存すること)を伴います。皮膚の顆粒層(かりゅうそう)は肥厚していますが、有棘層(ゆうきょくそう)は薄く表皮乳頭(ひょうひにゅうとう)は消失します。
 区別すべき病気として、鶏眼(けいがん)(うおのめ)尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)(ウイルス性のいぼ)などがあります。

治療の方法

 スピール膏を2〜5日間貼付し、角質が軟化したのちに切削(せっさく)します。外的刺激が加わる状態を放置しておくと再発しやすい点に留意する必要があります。窮屈な靴やサンダルをはかないようにして再発予防に努めます。
 骨や関節の異常に対して整形外科的手術を行うこともあります。

胼胝腫(たこ)に気づいたらどうする

 皮膚科専門医を受診して、病気の状態に合った適切な治療(感染を合併している場合、抗生剤投与が必要になる)と、病気についてのアドバイスを受けます。足の解剖学的異常あるいは異常歩行に対する治療や矯正(きょうせい)が必要になる場合もあります。

関連項目

 鶏眼(けいがん)(うおのめ)尋常性疣贅(ゆうぜい)