疱疹状膿痂疹<皮膚の病気>の症状の現れ方

 妊娠5〜6カ月ごろから発病することが多く、初めは腋(わき)や股などのこすれやすいところに、うみをもつ赤い発疹が出てきます。その後、発疹は徐々に拡大して地図状になり、体や上肢、下肢にまで広がります(図33)。発熱や関節痛、寒気・震え、悪心(おしん)・嘔吐、下痢、リンパ節腫脹(しゅちょう)などの症状を伴います。
 出産を境に軽快傾向に向かい、出産後6カ月から1年で治療を必要としなくなることが多いようです。

疱疹状膿痂疹<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 膿疱性乾癬の場合と同様に、内服薬や点滴が主体になります。妊娠への影響の少ないステロイド薬が使用されます。外用薬としてもステロイド薬が多く用いられ、うみが多量に出る場合は肌を保護するためにガーゼをあて包帯をします。
 ビタミンA類似物質であるレチノイド(チガソン)は催奇形性(さいきけいせい)があるため使用は難しく、免疫抑制薬であるシクロスポリン(ネオーラル)の内服も、ステロイド薬の内服や点滴の効果がない時に限って使用されるべき薬です。
 いずれの場合も産婦人科医と相談しながら、母体と胎児の両方に負担の少ないように薬を選んでいきます。