ベーチェット病<皮膚の病気>の症状の現れ方

 口腔粘膜と陰部の潰瘍が特徴的です。口腔粘膜では舌、口唇粘膜、頬(きょう)粘膜に大豆大までの紅暈(こううん)(発赤(ほっせき))を伴うアフタを生じ、時に多発して出没を繰り返します。外陰部では男性は陰嚢(いんのう)や陰茎(いんけい)に、女性は大陰唇(だいいんしん)内側にうち抜き状の深い潰瘍が現れ、強い疼痛を伴います。
 四肢には急性の結節性紅斑(鶏卵大までの鮮紅色で圧痛のある紅斑)、下肢の血栓性静脈炎(有痛性の索状硬結(さくじょうこうけつ))、体幹や顔面のざ瘡様発疹(ざそうようほっしん)(にきびに類似する発疹)が現れます。
 また採血部位や注射部位に一致して、紅暈を伴う膿疱(のうほう)が誘発される「針反応」と呼ばれる現象がみられます。
 眼の症状としては虹彩毛様体炎(こうさいもうようたいえん)と網膜(もうまく)ぶどう膜炎があり、比較的急速に発症します。急性期では前眼房に好中球がたまる前房蓄膿(ぜんぼうちくのう)がみられます。後者では出血を伴う網膜の滲出性(しんしゅつせい)炎症により網膜が障害され、失明の原因となります。眼症状を伴う場合を完全型ベーチェット病、眼病変を伴わない場合を不完全型ベーチェット病と分類します。
 特殊な病型として消化管障害、血管障害、神経障害を主症状とする亜型があり、それぞれ消化管ベーチェット、血管ベーチェット、神経ベーチェットと呼ばれ、いずれも重症型です。これらのタイプでは精神神経症状、急性腹症(突然の腹痛を主症状とする)で発症することもあります。

ベーチェット病<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 好中球の機能を抑制するコルヒチンをまず使います。全体の病勢が強い場合には、必要に応じてステロイド薬や免疫抑制薬のシクロスポリンなどを使います。そのほか、抗生剤やスルホン剤も使われます。