抗リン脂質抗体症候群(APS)<皮膚の病気>の症状の現れ方

 血栓の生じる部位、血管の太さ、動静脈の違い、範囲により、多様な症状を示します。
 重篤なものでは脳梗塞(のうこうそく)、肺梗塞(はいこうそく)、冠動脈血栓症(かんどうみゃくけっせんしょう)などがあり、そのほか各種臓器の血栓症状が現れます。皮膚病変は網状皮斑(もうじょうひはん)、白色萎縮症(はくしょくいしゅくしょう)、下腿潰瘍血栓性静脈炎、紫斑(しはん)、肢端潰瘍(したんかいよう)、壊死(えし)、壊疽(えそ)などがみられます。
 抗リン脂質抗体症候群には、基礎疾患のない原発性と基礎疾患のある二次性があります。二次性の場合、基礎疾患は全身性エリテマトーデスが合併率40%と圧倒的に多く認められます。重症型として、複数の内臓臓器に重い血栓症を同時に来す劇症型APSも報告されており、注意が必要な病型です。

抗リン脂質抗体症候群(APS)<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 抗血小板薬、抗凝固薬を組み合わせて治療します。
 多臓器の重篤な血栓症にはステロイド薬や免疫抑制薬が有用です。基礎疾患に全身性エリテマトーデスなどの膠原病(こうげんびょう)がある場合は、原疾患の治療が第一です。難治の場合や劇症型では十分な抗凝固療法(血液凝固を阻止する治療)と、免疫吸着療法(血液中の悪い成分を取り除く治療)、または血漿(けっしょう)交換療法が必要となります。