黄色腫症とはどんな病気か

 皮膚にもれ出た脂質を組織球が貪食(どんしょく)し、泡沫(ほうまつ)細胞として組織に存在する状態です。

原因は何か

 血中脂質レベルによる分類は、(1)家族性高脂血症、(2)肝、腎、膵(すい)疾患、糖尿病などに合併する二次性高脂血症、(3)正脂血症(せいしけつしょう)(高脂血症のないもの)です。

症状の現れ方

 臨床の形態分類として、結節、発疹、扁平型などがあります。
 結節性(けっせつせい)黄色腫症は、黄色から赤褐色で、皮膚から1cm以上盛り上がった結節です。高コレステロール血症に多くみられ、膝、肘、指、足趾(そくし)に生じます。
 発疹型(ほっしんがた)黄色腫症は、1cm以下の盛り上がった丘疹が多発します。高トリグリセリド(中性脂肪)血症に合併しやすいものです。
 扁平型(へんぺいがた)黄色腫症は、扁平に盛り上がる黄色腫ですが、盛り上がらずに、黄色調の変化だけのものもあります。
 眼瞼(がんけん)黄色腫症は、3分の2は正脂血症に伴うものです。
 手掌線条型(しゅしょうせんじょうがた)は、手のひらのしわにそって黄色腫が生じます。高コレステロール血症に多くみられます。腱(けん)黄色腫は、腱の肥厚として触れ、アキレス腱、指の伸展腱に好発します。
 二次性黄色腫症は長期の高脂血症に合併する発疹型で、四肢関節の背面にできます。

検査と診断

 組織検査で泡沫細胞(ほうまつさいぼう)の存在を証明します。高脂血症の検査(血清コレステロール、トリグリセリド、リポ蛋白の定量ならびに電気泳動)で、高脂血症に伴うものかどうかを決めることが重要です。扁平型黄色腫症では、とくに骨髄腫(こつずいしゅ)の検索が必要です。
 正脂血症のものでは、ランゲルハンス細胞組織球症(さいぼうそしききゅうしょう)、びまん性扁平黄色腫、若年性黄色肉芽腫(じゃくねんせいおうしょくにくげしゅ)との区別が必要です。

治療の方法

 低脂肪食、低カロリー食、低炭水化物食など高脂血症の型に合わせた食事制限とともに、薬物治療(抗高脂血症薬)を行います。眼瞼黄色腫症には、レーザー治療または切除を行います。発疹型と手掌線条型は、食事療法で改善しやすいものです。

黄色腫症に気づいたらどうする

 皮膚科、内科を受診します。