丹毒<皮膚の病気>の症状の現れ方

 突然、高い熱、悪寒(おかん)、全身の倦怠感(けんたいかん)を伴って、皮膚に境のはっきりしたあざやかな赤い色のはれが現れ、急速に周囲に広がります(図51)。表面は皮膚が張って硬く光沢があり、その部分は熱感があって触れると強い痛みがあります。水疱(すいほう)や出血斑を伴うこともあります。
 顔(とくに頬・耳・眼のまわり)、下肢、上肢、手足に多くみられ、近くのリンパ節がはれて痛みがあるのが普通です。
 適切な治療により、1週間前後で表面の皮がはがれてきて治りますが、正しい治療が行われないと、敗血症(はいけつしょう)、髄膜炎(ずいまくえん)、腎炎などを合併して重篤になることがあります。同じ部位に習慣性に再発を繰り返す場合を習慣性丹毒と呼び、最近増えていますが、慢性のリンパうっ滞が誘因となります。

丹毒<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 主に化膿連鎖球菌が原因ですから、ペニシリン系抗菌薬の内服または注射が第一選択になります。再発予防や腎炎の併発も考えて、よくなってからも約10日間は抗菌薬を内服します。丹毒の部分は安静にして冷湿布をします。