水痘(みずぼうそう)<皮膚の病気>の症状の現れ方

 VZVの潜伏期間は約14日です。突然の発熱とともに、全身に小紅斑(しょうこうはん)あるいは丘疹(きゅうしん)が散らばって現れ、すぐにその中心部に小水疱が形成されます。皮疹(ひしん)は次第にびらんとなり、痂皮(かひ)(かさぶた)を形成して2〜3週間で治ります。
 水痘の合併症としては、皮膚病変部の二次的な細菌感染が最も多くみられます。ほかにまれなものとして肺炎脳炎髄膜炎(ずいまくえん)などが知られています。

水痘(みずぼうそう)<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 乳幼児期の水痘は軽症である場合が多いので、非ステロイド性解熱鎮痛薬あるいは抗ヒスタミン薬と、安静などによる対症的な治療を行います。年長児あるいは成人などでは、比較的に重症化することが多いので、抗ウイルス薬のアシクロビル(ゾビラックス)あるいはバラサイクロビル(バルトレックス)の内服を行います。
 悪性腫瘍やその他の基礎疾患により免疫状態が低下している場合では、致死的になることがあるので、入院したうえでアシクロビルあるいはビダラビン(アラセナA)の点滴静脈注射が行われる場合があります。水痘に対するアシクロビルの効果については、その有用性を検討した多数の報告があり、十分な根拠があります。
 予防手段としては、水痘ワクチンが使用されます。水痘ワクチンは弱毒化生ワクチンであり、接種により約90%程度の発症阻止効果が報告されています。重い副作用はほとんど発生していません。