脱色素性母斑とはどんな病気か

 脱色素性母斑(だつしきそせいぼはん)は、生まれつきある限られた部位にできた、不完全な脱色素斑(白く色が抜けて見える)です。体幹部や四肢に多くみられ、顔面、手足には少ないようです。この色素斑はとくに広がることもなく経過します。同じように見える脱色素斑がやや広く分布した場合は、色素失調症(しきそしっちょうしょう)の可能性があり、注意が必要です。

検査と診断

 皮膚の色が抜けて見える場合、いくつかの区別すべき疾患があります。サイズが拡大していくようならば尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)、サイズが大きいようならば色素失調症、表面から鱗(うろこ)状の粉(鱗屑(りんせつ))を伴う場合は真菌症(しんきんしょう)(カビ)である癜風(でんぷう)などの可能性があります。専門医と相談のうえ、経過などで診断はつくと思いますが、場合によっては皮膚を一部採取する病理組織学的検査が必要になることもあります。

治療の方法

 あまり有効な治療法はありません。紫外線照射が多少有効な場合もあります。

脱色素性母斑に気づいたらどうする

 とくに問題となるのは見た目だけです。しかしまれに結節性硬化症(けっせつせいこうかしょう)の最初の症状のこともあります。一度皮膚科を受診して、先に述べた疾患との区別さえつけば、経過をみてよいでしょう。