がん前駆症(ボーエン病/日光角化症(老人性角化腫)/白板症)<皮膚の病気>の症状の現れ方


(1)ボーエン病
 高齢者の体幹や四肢に好発する境界のはっきりした径数cmの褐紅色斑で、一部盛り上がったりかさぶた(痂皮(かひ))がついています。また、多発例も10〜20%程度ありますが、砒素による場合は、手のひらと足の裏の角化、体の色素沈着と点状白斑、爪の線状色素沈着などの皮膚症状がみられ、皮膚以外にも肝がん肺がん膀胱がんなどの内臓悪性腫瘍を合併します。

(2)日光角化症
 黄褐色のかさぶた(痂皮)を伴う径1〜3cmの紅褐色局面のことが多く、皮膚がぼろぼろむけます。また、治ったようにみえたりするのを繰り返すのも特徴です。なお、下口唇に生じたものを日光口唇炎、陰部先端(亀頭(きとう))に生じたものを紅色肥厚症(こうしょくひこうしょう)と呼んでいます。

(3)白板症
 こすっても落ちない口腔または外陰部粘膜の白くふやけたようにみえる局面です。また、悪性化してくると周囲に発赤を伴うようになったり、盛り上がってイボ状になります。

がん前駆症(ボーエン病/日光角化症(老人性角化腫)/白板症)<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 外科的切除が原則で、高齢者や多発例では液体窒素による凍結療法やCO2レーザー照射なども行います。また、取り残しがないことや再発の有無をみるため、治療後も定期的な経過観察が必要です。