皮膚がん(有棘細胞がん/基底細胞がん/パジェット病)<皮膚の病気>の症状の現れ方


(1)有棘細胞がん
 皮表から外側に向けて盛り上がったできもの(隆起性腫瘍)で、その表面はびらんあるいは厚いかさぶた(角質塊(かくしつかい))に覆われます。時に盛り上がらずじゅくじゅく(湿潤)した局面となったり、あるいは、堤防状に盛り上がりその中央に潰瘍を形成することもあります。また、しばしば悪臭を伴います。

(2)基底細胞がん
 高齢者の頭頸部(とうけいぶ)、とくに眼のまわりや鼻、耳の周囲などに好発する黒色から灰黒色の盛り上がり(結節)で、ゆっくり増大するとともに中央が崩れて潰瘍をつくるようになります。また、辺縁では灰黒色のつぶ(小結節)が真珠の首飾り状に配列するのが特徴とされます。

(3)パジェット病
 境界が比較的はっきりした淡紅色から褐色調、あるいは、びらんや粉(鱗屑(りんせつ))をのせた斑状局面としてみられ、時に色が白く抜けたりすることもあります。また、進行すると斑状局面が大きくなるばかりか、その一部が硬くなったり盛り上がってきて、リンパ節転移や血行転移を生じるようになります。

皮膚がん(有棘細胞がん/基底細胞がん/パジェット病)<皮膚の病気>の診断と治療の方法


(1)有棘細胞がん
 外科的切除が原則ですが、高齢などで手術に耐えられない患者さんには放射線療法や凍結療法などを行います。

(2)基底細胞がん
 転移を生じることはほとんどないのですが、眼や鼻など顔面の重要な器官に近いため、切除した後の再建術に苦慮します。

(3)パジェット病
 外科的切除が原則ですが、有棘細胞がんと同様に手術に耐えられないような高齢の患者さんなどには、放射線療法や凍結療法などを選択します。