血管肉腫<皮膚の病気>の症状の現れ方

 高齢者の前頭部から前額部皮膚にかけて好発し、当初は淡紅色から暗紅色の打ち身様皮疹(紫斑(しはん))や紅斑としてみられ、次いで浮腫を伴うようになり、さらには、皮膚表層の欠損(びらん)による出血やかさぶた(血痂(けっか))を生じるようになります。
 また、さらに進行するとその紫斑や紅斑のなかにもち上がり(結節)を生じたり、あるいは、一部崩れて潰瘍をつくったりします。

血管肉腫<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 範囲が小さければ、紫斑や紅斑などの肉眼的病巣から十分離して外科的切除を行いたいところですが、目、鼻、耳などの重要な器官を巻き込むと現実的には不可能になります。そこで、放射線療法とインターロイキン2(IL‐2)治療、さらには、多剤併用化学療法などを併用します。
 また、これらの治療は紫斑性または紅斑性病変には有効ですが、盛り上がった病変にはほとんど効果がないため、可能なかぎり隆起性病変の切除を行います。
 しかし、患者さんが高齢のため侵襲(しんしゅう)の大きな治療を行いにくいことなどから局所再発率は高く、さらには、早期に肺転移を生じて血気胸(けっききょう)を来しやすいなど、その予後が不良なのも事実です。