どくが、けむしによるひふえんドクガ、ケムシによる皮膚炎の症状や原因・診断と治療方法

ドクガ、ケムシによる皮膚炎とはどんな病気か

 有毒毛をもつケムシに触れることによって生じる皮膚炎です。
 ドクガ類(ドクガ、チャドクガなど)の幼虫には、毒針毛(どくしんもう)という長さ0・1mm程度の微細な有毒毛(ゆうどくもう)が数十万本以上あり、成虫にも付いています。これに触れるとかゆみの強い皮膚炎が生じます。また、イラガ類(イラガ、ヒロヘリアオイラガなど)の幼虫には毒棘(どくきょく)という鋭いトゲがあり、これに触れると激しい痛みを生じます。
 庭木や街路樹などでこれらの幼虫が発生することがあり、とくに市街地ではツバキやサザンカにチャドクガの幼虫(図91)が多いので注意が必要です。

症状の現れ方

 ドクガ類の毒針毛が皮膚に突き刺さるとかゆみの強い赤いぶつぶつが現れ(図92)、かくことでさらに悪化します。ケムシに触れた覚えがなくても、いつの間にか衣服や皮膚に毒針毛が付いていて皮膚炎が広がることもあります。
 イラガ類の毒棘に触れた場合には、その瞬間にピリッとした激痛が走り、発赤を生じます。1〜2時間でいったん痛みはおさまりますが、そのあと、赤くはれてかゆくなることもあります。

検査と診断

 とくに検査はなく、臨床症状で診断できます。どんな植物についているどんなケムシに触れたかを覚えておくと診断の参考になります。

治療の方法

 皮膚炎に対しては副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイドの入った外用薬を用います。症状が激しい場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬の内服を併用しますが、治るまで1〜2週間かかります。

ドクガ、ケムシによる皮膚炎に気づいたらどうする

 ドクガ類の幼虫に触れた場合、直後であればその部分の皮膚にセロハンテープの貼りはがしを数回繰り返し、そのあと、泡立てた石鹸で洗ってからシャワーで勢いよく流します。これによって皮膚に付いた毒針毛の大半を除去することができます。
 イラガ類の毒棘に触れた時は、痛みがおさまるまで局所を冷やします。
 皮膚炎については、軽症であれば虫刺され用の市販外用薬も有効ですが、ひどい場合は皮膚科を受診してください。

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