クラゲ刺症とはどんな病気か

 海でクラゲに刺されることによって生じる皮膚炎です。
 毒の入った刺胞(しほう)という部分をもったクラゲの触手が原因になります。日本各地の沿岸ではアンドンクラゲ、カツオノエボシによる被害が多く、8〜9月に多発します。沖縄近海ではハブクラゲという強毒の種類がいます。

症状の現れ方

 刺胞のついた触手(しょくしゅ)に皮膚が触れると、直後にヒリヒリした痛みを感じ、局所に線状に発赤やむくみが現れます。その後、水疱(すいほう)や潰瘍になることもあります。クラゲの種類や刺された人の体質によっては、筋肉痛、気分不良、意識障害などの全身症状が出ることもあります。

検査と診断

 被害の状況と臨床症状から診断されます。とくに検査はありません。

治療の方法

 局所症状に対しては、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイドの外用薬を用います。症状の強い場合は、ステロイド薬の内服や注射を併用します。局所に水疱や潰瘍を生じた場合は、治るまでに2〜3週間かかります。

クラゲ刺症に気づいたらどうする

 毒をもつクラゲの触手に触れた場合、まず食酢をたっぷりかけることで毒液の皮膚への注入を防ぐことができます。そして、軍手などを用いて触手を取りのぞきます。
 全身症状が出た場合は、救急車を呼んでください。局所の皮膚炎が強い場合は皮膚科を受診してください。