日本脳炎、その他のウイルス性脳炎<感染症>の症状の現れ方

 蚊に刺されてウイルスに感染してから6〜16日くらいで、体がだるく頭痛やむかつきが出て、時に吐くこともあります。その後熱が出て意識障害が現れたり、首の後ろが硬くなる、手足に震えがくる、硬く動かなくなる、勝手に動く、などの症状や麻痺症状が現れます。脳炎が進行すると、脳がはれてけいれんが起こったり、呼吸ができなくなります。
 日本脳炎ウイルスといっても、必ずしも脳炎だけを起こすわけではありません。脊髄炎を起こしたり、髄膜炎(ずいまくえん)の症状(頭痛、吐き気、首の後ろの硬直など)だけで回復する場合もあります。また、ウイルスをもった蚊に刺されても、発病する人は300人に1人くらいです。
 その他のウイルスによる脳炎も、蚊が媒介するしないにかかわらず、症状はよく似ています。

日本脳炎、その他のウイルス性脳炎<感染症>の診断と治療の方法

 ほとんどのウイルス性脳炎は、ウイルスそのものに対する治療薬がありません。しかしヘルペスウイルスに対しては抗ヘルペスウイルス薬があるので、ヘルペス脳炎かどうかを確かめることが大切です。
 日本脳炎に対する治療も、ウイルスそのものに対する治療薬はないので、症状を和らげる治療をします。とくに、脳のはれを抑える、けいれんを予防する、呼吸を安定させるといった治療が大切です。治療が長期化することが多いので、肺炎などの合併症の予防や早期発見も重要です。これらの治療は、その他のウイルスによる脳炎でも同様です。