ムンプス髄膜炎<感染症>の症状の現れ方

 通常、耳下腺の腫脹(しゅちょう)(はれ)から5日くらいたってから発症することが多いといわれていますが、耳下腺の腫脹より前に発症したり、耳下腺の腫脹を認めずに発症する場合もあります。
 症状は年齢によって多少違いがあります。年長児や成人では頭痛、嘔吐、項部(こうぶ)(うなじ)硬直(こうちょく)などが多く認められますが、年少児ではこれらの症状がはっきりしない場合が多いといわれています。
 米国のコロンブス小児病院に入院したムンプス髄膜脳炎の患者さん51人の検討結果では、発熱94%、嘔吐84%、項部硬直71%、嗜眠(しみん)傾向69%、耳下腺腫脹47%、頭痛47%、けいれん18%、腹痛14%、咽頭痛8%、下痢8%、譫言(せんげん)(うわごと)6%と報告されています。

ムンプス髄膜炎<感染症>の診断と治療の方法

 髄膜炎を合併した場合は、通常、入院治療が必要になりますが、ウイルスに特異的な治療法がないため、対症療法が行われます。髄液検査(穿刺(せんし))をすると、頭痛や嘔吐がある程度改善します。一般的に予後は良好で、後遺症を残すことはほとんどありません。髄膜脳炎を合併した場合でも、他の原因による髄膜脳炎に比べると予後は良好といわれています。